若気の至り

サボり気味だったサイト改装作業を再開してみている。
このままじゃいつまでたっても終わらないので、ちょっと頑張っている。

小説とイラストの展示方法が、今のようなスタイルだと少々わかりづらいしあまり美しくないなぁと思えてきたので、とりあえず小説をひと作品ずつ、新しく作成したテンプレートに流し込み、ついでに誤字脱字や気になる表記を直したりしている。

昔の作品からとりかかっているのだが、なんていうか……色々とこれが、きつい。

サイトの初期に書いていた作品群が、もう今現在直視できないものばかりになってきていた。
己が今まで創ってきたものたちに愛情がないわけじゃない。作品によっては、その文章を打っている時の自分が考えていたことまでありありと思い出せるほどに思い入れが深かったりする。

でも、その記憶さえも忌まわしいものになってしまっているものも、正直ある。

「うぎゃーこれ打ってる最中己の文章に酔ってる！　ああ酔ってる！」
「この表現すごくね！？　すごくね！？　って得意げだけどそう凄くもねえぞ昔の自分！」
「これなんか某作品のエピゴーネンじゃねえかただの！」
頭の中で今の私が昔の私に説教をかましている。たかだか四年前ぐらいの自分をののしりあざけり馬鹿にしている。

でも、あのときはこれでいっぱいいっぱいだったんだよなぁ。

「積み荷を燃やしてー！」「いっそ消し去ってー！」
叫び続ける頭の中の一部分をむりやり押さえつけて、更新作業を黙々と進める。
某芸人さんが言っていた「ついてしまった傷すらも愛しく思える」、その境地にいつか至れることを信じて。